昨年度から始まった本研究会ですが、第2回の当番世話人を仰せつかった東北大学の神宮啓一よりご挨拶申し上げます。
MR画像誘導適応放射線治療が本格的に始まったところではありますが、診療報酬をはじめ、まだまだシステムや診療方法の確立もしていない状況であり、なかなか新規導入するご施設が少ないと伺っています。これまでにない大変明瞭な画像誘導、かつ即時適応放射線治療の利点を大きく実感している私としては大変残念な思いであり、本研究会を通して、新しく導入される施設が増えることを願って、様々なプログラムを組んでみました。またこの研究会から新しい多施設臨床試験などが出てくれることを願っています。
海外では以前よりMR in RTという研究会が持ち回りで行われています。COVID-19流行前にユトレヒトで行われた際に、次回は日本での開催が決定しておりました。ところがCOVID-19流行のために開催を断念した経緯もあり、代わりという訳ではありませんが、この研究会を仙台で行えることは大変喜ばしく思います。COVID-19流行も落ち着きつつあり、現地での開催を2023年7月1日に予定しております。皆さんと顔合わせての研究会が行えるようになったことを大変うれしく思います。
初夏の仙台、梅雨が明けていないとまだうす寒いかもしれません。お気をつけて仙台までいらしてください。皆様にとって有意義な研究会となるために鋭意準備しておきます。
第2回MR画像誘導適応放射線治療研究会 世話人
東北大学大学院医学系研究科放射線腫瘍学分野 教授
神宮 啓一